枝毛ができてしまったら?枝毛ができる原因とケア方法を紹介
『枝毛』といえば、昔から髪ダメージや傷んだ髪の代名詞のようなもの。
その名前の通り、髪の毛が縦に裂けて枝状になってしまった状態です。
ショートヘアではほとんど見られませんが、セミロングよりも長い人は何かの拍子に枝毛を見つけてしまってショックを受けたことがあるのではないでしょうか。
この枝毛、どうしてできてしまうのでしょうか。
また、どうしたら枝毛になるのを防ぐことができるのでしょうか。
傷んだ髪の代名詞『枝毛』って?『切れ毛』との違いは??
『枝毛』とは髪の毛が縦に裂けて、名前のとおり木の枝のようになった状態のこと。
本来真っ直ぐ1本であるはずの髪が枝状に分かれてしまっていて、見た目からも髪が傷んでいるとわかりやすい状態です。
セミロング以上の長さをキープしている人は、いつの間にかできてしまった枝毛を見つけたことがあるのではないでしょうか。
また枝毛とよくセットのように『切れ毛』も傷んだ髪の状態として並べられます。
切れ毛は枝毛のように見た目でぱっとわかる感じではありませんが、こちらも名前のとおり途中で切れてしまった髪の毛のことです。
枝毛は髪の毛が縦に裂けて枝のようになった状態。
切れ毛は髪の毛が横に裂けて切れてしまった状態を指します。
名前は違いますが、髪の毛が縦に裂けたか横に裂けたかの違いで、髪が裂ける原因や髪の状態はどちらも同じものになります。
ということは、枝毛・切れ毛に悩む人のためのヘアケアも同じということになるのです。
枝毛ができる原因は?枝毛になりやすい髪質ってあるの?
それでは枝毛はなぜできてしまうのでしょうか。
枝毛の原因になる髪ダメージはひとつではなくさまざまです。
枝毛に悩む人は、自分の毎日のヘアケアや生活習慣をもう一度思い返してみましょう。
- 摩擦による髪へのダメージ
- ドライヤーやヘアアイロンなどによる熱のダメージ
- パーマやヘアカラーの薬剤によるダメージ
など、日常生活の中に枝毛ができてしまう原因になるものがいろいろあるのです。
また枝毛ができやすい髪質もあります。
太くて硬めの髪の毛よりも、細くて柔らかい髪の毛の方が枝毛になりやすいといわれています。
細くて柔らかい猫っ毛は表面のキューティクルが薄いため、内部の密度が低くダメージを受けやすいといわれています。
そのような髪質は傷みやすく、さらに念入りなケアが必要になります。
自分の髪質を理解することが正しいヘアケアをするために必要になるのです。
枝毛は直せるの?枝毛ができてしまったときのケア方法は?
枝毛に限らずですが、髪のダメージを元通りに修復することはできません。
ちょっとした傷みでも、皮膚ならなかったことのように元どおりになります。
しかし髪の毛はそうはいきません。
毛根にある毛母細胞は生きていますが、そこから生えてくる髪の毛は爪と同じように死んでしまった細胞です。
傷んでしまったり切れてしまったりしたら、そこから修復することはありません。
髪が傷んだら、それ以上傷みが進まないようにケアしていくしかないのです。
枝毛を見つけると、そこから裂いてみたいと思ってしまうかもしれません。
でも枝毛を裂くのはNG。
枝毛を裂くことで髪のダメージがさらに悪化し、髪の傷みがひどくなります。
さらに先端が細くなることで引っかかったり絡まりやすくなることでブラッシングの際に切れてしまい、枝毛が進行してしまうことにもつながります。
枝毛は裂かずにハサミで切りましょう。
枝毛を見つけてしまった時、少ない本数であればハサミでカットするのが一番簡単です。
自分で枝毛を切る場合、枝毛から5cm以上上の部分をハサミでカットします。
枝毛のすぐそばは同じくらいダメージを受けている状態なので、少し余裕を持って長めにカットしましょう。
ハサミは文房具の紙を切ったりするハサミではなく、髪を切るためのハサミを使用した方が髪に負担がかからないのでおすすめです。
しかし枝毛の進行はいつの間にか進んでいて、気がついたときには毛先が枝毛だらけだった、ということもあります。
枝毛の本数が多く自力でのケアが難しい場合には、自分で処理せず美容院で相談することをおすすめします。
枝毛を予防するには??日常生活で気をつけるヘアケアのポイント
枝毛になってしまった部分を修復することはできません。
ですので、枝毛を予防するための普段のヘアケアが重要になります。
摩擦、静電気を避ける
汚れを落としたり頭皮のマッサージに毎日のブラッシングは大事ですが、力の入れすぎは厳禁です。
適度な優しい力でブラッシングしましょう。
髪が絡まっている場合はまず手櫛で優しくほぐしてから。
摩擦で起こる静電気も髪が傷む原因になります。
ブラシはナイロン製ではなく、動物の毛のブラシを使用することで静電気を抑えることができます。
静電気防止機能のあるブラシも販売されているので、好みの使用感のものを探してみるといいでしょう。
髪が濡れたままで放置しない
髪を洗ったあと、そのまま放置して自然乾燥という人もいるかもしれませんが、これも枝毛のできる原因になります。
濡れたままの髪はキューティクルが開いたままになっています。
そこから水分が抜けてしまい、髪の傷みが進んでいきます。
さらに髪が濡れたまま寝てしまうと、枕やシーツとの摩擦によってキューティクルに負担がかかりて髪が傷んでしまいます。
髪を洗ったあとはできるだけ早めに髪を乾かしましょう。
熱を当てすぎない
先ほどは髪は濡れたままにせずに早めに乾かしましょうというお話でしたが、熱の当てすぎは逆に髪にはよくありません。
キューティクルは熱に弱い性質があります。
ドライヤーを当てるときは20cmくらい髪との距離を離しましょう。
またドライヤーをかける前には吸水性のあるタオルでしっかりタオルドライをすることで、時間を短縮できます。
さらにドライヤーをかけるときは一点に集中してかけるのではなく、髪とドライヤーを振り熱を逃しながらかけるようにしましょう。
あまりドライヤーが上手く使えないという人は、ドライヤー選びの際に高温のものより風量が強いものがおすすめです。
熱よりも風の力で乾かすことができるので、髪に熱を当てすぎない乾かし方ができます。
ブリーチ・カラー・パーマを見直す
ブリーチやカラー、パーマなど薬剤を使用することで髪が傷んでしまいます。
薬剤を内部に浸透させるためにキューティクルを剥がす作用があるためです。
あまり頻繁にこういった薬剤を使用していると、美しい髪を作るためにしていることが逆に髪の毛自体を傷めてしまうということになってしまいます。
まずはブリーチやカラー、パーマをかける頻度を見直してみましょう。
カラーは伸びてきた根元の部分だけリタッチするようにするだけでも髪への負担を減らすことができます。
また最近では縮毛矯正やパーマの際の薬剤もいろいろな種類のものがあります
使用する薬剤の種類を見直すこともひとつの選択肢だと思います。
美容院で相談してみるといいでしょう。
枝毛はできる前に予防を!大事なのは毎日のヘアケア
髪の毛の傷みというものは、一度なってしまうと元に戻すことはできません。
その中で枝毛というものは、髪の傷みの中でもかなり進んだ状態です。
枝毛ができてしまったら、最終的には切らなければいけません。
そうなる前に、枝毛にならないようなヘアケアをしていくことが大事です。
また先ほど挙げたヘアケアの方法に加えて、さらに毎日のシャンプー、トリートメントも重要です。
理想は、しっかり汚れは落としても必要な成分は残すくらいの洗浄力。
しっかり髪を保湿できる機能性。
自分の髪質に合ったヘアケアをして、美しい髪をキープしたいですね。